衝撃試験機とは？

材料や製品・構造物などの衝撃力に対する抵抗を測定する試験機で、試験体への負荷方向は、引張・圧縮・曲げ・ねじりなどの種類があります。
また、衝撃負荷する速度により、低速度衝撃・中速度衝撃・高速度衝撃試験機があります。
弊社では試験目的により、負荷方式・容量・計測方式の異なった各種タイプの試験機を提案致します。
負荷速度・負荷方式から分類すると以下のようになります。

1 低速度衝撃試験機（振り子式・自然落下式など）：衝撃速度 2~6m/sec（7~20km/h）
2 中速度衝撃試験機（油圧式・スプリング式など）：衝撃速度 6~50m/sec（20~180km/h）
3 高速度衝撃試験機（真空落下式・高圧ガス式など）：衝撃速度 50~2000m/sec（180~2000km/h）

• 油圧式門型ブリネル硬度試験機 HGS / HPV

  

  水平載荷 HGSシリーズ / 垂直載荷 HPVシリーズ
  
  10ｍ/sec以上の高速で物体を発射・衝突させ、試験体の衝撃変形・破壊挙動を調べます ●エア加速式でシンプルな構造
  ●試験治具の交換により座屈・曲げ・貫通試験が手軽にできる
  ●透明カバーによる安全性と高速度カメラによる計測が可能

• 油圧バランス型サーボ制御式高速衝撃試験機 SHM

  

  ●加速方式：油圧バランス型サーボ制御
  ●載荷力：最大1000kN
  ●載荷方式：油圧蓄圧式
  ●載荷速度：最大20ｍ/sec
  ●試験対象物：コンクリート構造体、自動車ユニット部材、鋼製パーツなど

  油圧バランス型衝撃力試験機 SHS

  

  スプリングの張力を利用して加速した衝突台車を構造部材（コンクリート、金属部品、CFRPなど）に高速で衝突させ、試験体の衝撃物性をシュミレートします
  ●加速方式：スプリング反力加速式
  ●最大エネルギー：5〜20kJ
  ●衝突体質量：最大100kg
  ●最大衝突速度：約10〜約20ｍ/sec

• 落重式衝撃試験機 FI-DWTT

  

  各種先端形状の衝突体（ハンマー）を所定の高さから落下させ、試験体を打撃し、衝撃特性を試験します。
  ●錐体持上げ方式：リフタ式及びホイスト式
  ●最大衝撃エネルギー：120,000 J
  ●錐体（ハンマー）質量：1,250〜3,000kg（可変）

• 落重式衝撃試験機 NRL

  

  ASTM-E-208企画のフェライト鋼の無延性遷移温度決定のための落重試験機です。付属の重錘打撃部及び受け台を変更することで、その他の規格試験も可能
  ●最大落下高さ：2,500ｍｍ
  ●衝撃エネルギー：340〜1,650 J
  ●落錘質量：50〜300 Ib（約22〜136kg）

• 卓上型鋼球落下衝撃試験機 TIT

  

  ●衝撃力計測用アンビル上に設置した試験体に任意の高さから鋼球を落下させて、その衝撃波形を計測する
  ●落下高さ：最大200mm（電動調整）
  ●鋼球：2インチ（500g）
  ●衝撃波形検出器：ロードセル
  ●波形記憶装置：サンプリングレート3MS/s、AD分解能12bit
  ●安全装置：インターロック式安全カバー
  ●計測・解析ソフト：波形の自動計測・表示および最大衝撃力、変位、エネルギの演算
  ●本体寸法：720(H)×450(W)×310(D)mm

• コンピュータ制御 全自動衝撃試験機シャルピー MCA

  

  各種金属材料のシャルピー衝撃試験を目的とし、手動/自動/全自動のシリーズがあります
  ●最大容量：100〜800 J
  ●打撃速度：5〜5.5m/sec

• 小型シャルピー MC-P

  

• 計装化シャルピー

  

  内蔵されたセンサーで衝撃波形を取り込み、データ処理・解析を行う計装化衝撃試験機で、手動/自動の２機種あります
  ●最大容量：0.5〜50J
  ●打撃速度：2.9〜3.8m/sec